才媛さいゑん)” の例文
しかるを、元嘉げんか京洛きやうらく貴婦人きふじん才媛さいゑんは、平時へいじくだん墮馬髻だばきつふ。たとへばまげ片潰かたつぶしてなびつくりてうまよりちてもとゞり横状よこざまくづれたるなり
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
信子は女子大学にゐた時から、才媛さいゑんの名声をになつてゐた。彼女が早晩作家として文壇に打つて出る事は、ほとんど誰も疑はなかつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)