“手空”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てす50.0%
てあき25.0%
てすき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「居住区から呼びに来たのです。電報持っているものだけ残って、手空てすきは全部来い、と言って」
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
「それ目潰めつぶし。」とお丹の指揮さしず手空てあきの奴等、一足先に駈出かけいだして、派出所の前にずらりと並び、臆面おくめんもなく一斉に尾籠びろうの振舞、さはせぬ奴は背後うしろより手をたたきて
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「新規に、おうまや方へ変って来られた、木下藤吉郎様じゃ。あの、桐畑きりばたけの空屋敷へ、近いうちお移りになるそうな。——ちょっと、御案内して、お前方の手空てすきの時、お掃除などしておいてお上げなさい」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)