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憤然
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やっき
ふりがな文庫
“
憤然
(
やっき
)” の例文
憤然
(
やっき
)
となって二日二晩も考えた末、又一策を案じ出して、今度は昼のお糸さんの
手隙
(
てすき
)
の時に、何とか
好加減
(
いいかげん
)
な口実を設けて酒を命じた。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ト
取外
(
とりはず
)
して言いかけて
倏忽
(
たちまち
)
ハッと心附き、
周章
(
あわて
)
て口を
鉗
(
つぐ
)
んで、
吃驚
(
びっくり
)
して、
狼狽
(
ろうばい
)
して、
遂
(
つい
)
に
憤然
(
やっき
)
となッて、「畜生」と言いざま
拳
(
こぶし
)
を振挙げて我と我を
威
(
おど
)
して見たが
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「ハテそうしては
彼娘
(
あれ
)
が……」ト文三は少しく
萎
(
しお
)
れたが……不図又叔母の
悪々
(
にくにく
)
しい
者面
(
しゃっつら
)
を
憶出
(
おもいいだ
)
して、又
憤然
(
やっき
)
となり、「糞ッ止めても止まらぬぞ」ト
何時
(
いつ
)
にない
断念
(
おもいきり
)
のよさ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ト
憤然
(
やっき
)
として文三が拳を握ッて歯を
喰切
(
くいしば
)
ッて、ハッタとばかりに
疾視付
(
にらみつ
)
けた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
憤
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“憤”で始まる語句
憤
憤怒
憤懣
憤慨
憤々
憤激
憤怨
憤恚
憤恨
憤悶