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慈父
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じふ
ふりがな文庫
“
慈父
(
じふ
)” の例文
しかし、それもそれだが、まったくみじめな、
乱世
(
らんせい
)
の子供たちの
慈父
(
じふ
)
となる生涯も、けっして悪い目的ではない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
〔譯〕
論語
(
ろんご
)
を
講
(
かう
)
ず、是れ
慈父
(
じふ
)
の子を教ふる
意思
(
いし
)
。
孟子
(
まうし
)
を講ず、是れ伯兄の
季
(
き
)
を
誨
(
をし
)
ふる
意思
(
いし
)
。
大學
(
だいがく
)
を講ず、
網
(
あみ
)
の
綱
(
かう
)
に在る如し。
中庸
(
ちゆうよう
)
を講ず、
雲
(
くも
)
の
岫
(
しう
)
を出づる如し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
加瀬谷少佐は、
慈父
(
じふ
)
のような温いことばをそこに残して、立ち去った。感激に、また涙を落としている二人の兵のまわりを、萱原准尉その他が取り巻いて、やさしく肩を叩いてやるのが見える。
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
わかれた
慈父
(
じふ
)
にめぐり会ったごとく大地にぬかずくもの、おどって狂喜するもの、うれし涙にくれる者などさまざまで、さながらそこは、
修羅暗憺
(
しゅらあんたん
)
の
地獄
(
じごく
)
から
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
でいまここに、蛾次郎の顔をみ、竹童のすがたを見ると同時に、
宮内
(
くない
)
は、
湖
(
みずうみ
)
をへだてたかなたの
戦
(
いくさ
)
のことも、きれいに
心頭
(
しんとう
)
から忘れさって、まことに
慈父
(
じふ
)
のような
温顔
(
おんがん
)
になっていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“慈父”の意味
《名詞》
慈悲深い父。
父に対する敬称。
(出典:Wiktionary)
慈
常用漢字
中学
部首:⼼
13画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
“慈”で始まる語句
慈
慈悲
慈姑
慈愛
慈母
慈善
慈悲深
慈善市
慈眼
慈円