トップ
>
悛
>
あらた
ふりがな文庫
“
悛
(
あらた
)” の例文
しかるに魔
悛
(
あらた
)
めず物を乞い続けてやまず、上帝耐え兼ねて天人多く集め各々好馬を与えある朝早くこれに
騎
(
の
)
りて魔と戦わしめた。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
是に於て名山大沢
咸
(
ことごと
)
く霊あり。古廟叢祠
亦
(
また
)
主者多し。
蓋
(
けだ
)
し
以
(
おも
)
ふに、
群生昏墊
(
ぐんせいこんてん
)
、
衆類冥頑
(
しゅうるいめいがん
)
、或は悪を長じて以て
悛
(
あらた
)
めず、或は凶を行うて自ら
恣
(
ほしいまま
)
にす。
令狐生冥夢録
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
父は非常に貴方を愛してをつた、貴方も父を愛して下さるでせう。愛して下さるなら、父に代つて非を
悛
(
あらた
)
めて下さい
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
一月餘
(
ひとつきあまり
)
も過ぎて其年の春も暮れ、青葉の影に
時鳥
(
ほとゝぎす
)
の初聲聞く夏の初めとなりたれども、かゝる有樣の
悛
(
あらた
)
まる色だに見えず、はては十幾年の間、朝夕樂みし弓馬の稽古さえ
自
(
おのづか
)
ら怠り勝になりて
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
故
(
ゆえ
)
に若しお勢さえ、天は荒れても地は老ても、海は
枯
(
か
)
れても石は
爛
(
ただ
)
れても、文三がこの上どんなに零落しても、母親がこの後どんな
言
(
こと
)
を云い出しても、決してその
初
(
はじめ
)
の志を
悛
(
あらた
)
めないと
定
(
きま
)
ッていれば
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
見物かたがた飲食に出掛ける人
引
(
ひき
)
も切らずと来た。ところが、ダヴッドの妻、怪しかる飲んだくれでしばしばなぐっても
悛
(
あらた
)
まる気遣いなし。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
当初
(
はじめ
)
貴様に棄てられた為に、かう云ふ堕落をした貫一ならば、貴様の悔悟と共に俺も
速
(
すみや
)
かに心を
悛
(
あらた
)
めて、人たるの道に負ふところのこの罪を
贖
(
つぐな
)
はなけりや成らん訳だ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
悛
漢検1級
部首:⼼
10画
“悛”を含む語句
悔悛
改悛
改悛者