急所きゅうしょ)” の例文
うで鉄砲傷てっぽうきず急所きゅうしょがそれておるし、ただいま、門人もんじん手当てあてをさせておるゆえ、べつだんなこともないようでござる」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、たまは、急所きゅうしょをはずれたので、おおかみは、ゆきうえおどがって、げてしまいました。
上になり下にころげして、たがいに致命的ちめいてき急所きゅうしょをおさえつけようとしているうちに、蛾次郎がじろうは竹童のからだへ足業あしわざをかけて、そのもとをぬけるやいな、パッとかけはなれて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれのにくにふれた朱柄の先は、のほうではなくて石突いしづきであったから、きのばした片手の力ぐらいで、そうもなく死んでしまうはずはないし、またよほど急所きゅうしょでもなければ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)