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思浮
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おもいうか
ふりがな文庫
“
思浮
(
おもいうか
)” の例文
つづいて杉村の醜い容貌と、お千代がさしてこれを
厭
(
いと
)
う様子もなく
歓遇
(
かんぐう
)
しているありさまとを
思浮
(
おもいうか
)
べ、女の性情ほど変なものはないと思った。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
これでこの話はお
終
(
しま
)
いに致します。古い
経文
(
きょうもん
)
の言葉に、心は
巧
(
たく
)
みなる
画師
(
えし
)
の如し、とございます。何となく
思浮
(
おもいうか
)
めらるる言葉ではござりませぬか。
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
いつも書きものは
溜
(
たま
)
ってお
出
(
いで
)
なのですから、大事な時を
潰
(
つぶ
)
すというばかりでなく、そのお気持の悪さを思いやって、お機嫌の悪い時のお兄様の
俯向
(
うつむ
)
いた額に見える太い脈を
思浮
(
おもいうか
)
べるのでした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
二郎はもう
真青
(
まっさお
)
になって、次に取るべき手だても
思浮
(
おもいうか
)
ばぬ様子だ。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
特
(
こと
)
にその幾日というものは
其処
(
そこ
)
で好い漁をしたので、家を出る時には既に西袋の景を
思浮
(
おもいうか
)
べ、路を行く時にも早く
雲影水光
(
うんえいすいこう
)
のわが前にあるが如き心地さえしたのであった。
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
なぞと
吟
(
ぎん
)
じたる風流の故事を
思浮
(
おもいうか
)
べたのであった。この事は
晋子
(
しんし
)
が俳文集『
類柑子
(
るいこうじ
)
』の
中
(
うち
)
北の窓と題された一章に書かれてある。『類柑子』は私の愛読する書物の中の一冊である。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
浮
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“思”で始まる語句
思
思召
思出
思案
思惑
思惟
思慮
思想
思切
思遣