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怒涛
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どとう
ふりがな文庫
“
怒涛
(
どとう
)” の例文
番町の火は今や
五味坂
(
ごみざか
)
上の
三井
(
みつい
)
邸のうしろに迫って、
怒涛
(
どとう
)
のように暴れ狂う
焔
(
ほのお
)
のなかに西洋館の高い建物がはっきりと浮き出して白くみえた。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
強
(
つよ
)
い
風
(
かぜ
)
は、
無残
(
むざん
)
にちょうを
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
に
吹
(
ふ
)
きつけました。そして、たちまち
怒涛
(
どとう
)
は、ちょうをのんでしまったのです。
ちょうと怒濤
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雷洋丸が爆沈せられたあと、
怒涛
(
どとう
)
荒
(
あ
)
れくるう、あのような大洋から、よくぞ救い出されたものである。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その混乱の人馬の渦に、自分も巻かれておりながら、そうして押しやられ突きやられ、
怒涛
(
どとう
)
の中の小舟のように、めちゃめちゃに揉まれておりながら、彼は何んにも出来なかった。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
おう
迫
(
せま
)
りくる××
(23)
の
怒涛
(
どとう
)
!
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
“怒涛”の意味
《名詞》
怒涛(どとう)
荒れ狂う大きな波。
はげしい勢いで押し寄せたり、押し進んだりするさま。
(出典:Wiktionary)
怒
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
涛
漢検準1級
部首:⽔
10画
“怒”で始まる語句
怒
怒鳴
怒濤
怒号
怒罵
怒気
怒髪
怒声
怒氣
怒色