“どとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ドトウ
語句割合
怒濤95.2%
怒涛4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まちの人々は、涙ながらに少年たちの追善ついぜんをやっているとき、富士男はサクラ号のふなばたに立って、きっとあわだつ怒濤どとうをみつめていた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
みゝかたむけると、何處いづくともなく鼕々とう/\なみおときこゆるのは、この削壁かべそとは、怒濤どとう逆卷さかま荒海あらうみで、此處こゝたしか海底かいてい數十すうじふしやくそこであらう。
雷洋丸が爆沈せられたあと、怒涛どとうれくるう、あのような大洋から、よくぞ救い出されたものである。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その混乱の人馬の渦に、自分も巻かれておりながら、そうして押しやられ突きやられ、怒涛どとうの中の小舟のように、めちゃめちゃに揉まれておりながら、彼は何んにも出来なかった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)