御掛おか)” の例文
坐頭ざとういて、はしむかし聖徳太子しやうとくたいし日本につぽん六十余州よしうへ百八十のはし御掛おかけなされしうちにてさふらふよしつたへうけたまはりさふらふまことにてさふらふや、とふ。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あゝさうですか。いま調しらべてませう。鳥渡ちよつとつてください。そこへ御掛おかけなさい。」
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
「まあ、そんな事は、うでもいから、其所そこ御掛おかけなさいよ」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「まあ、御掛おかけなさい。少し話し相手になつてげるから」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)