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御尋
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おんたづ
もつて
功徳の
長と成べきと
智化の上人へ
桂昌院樣一位樣
御尋ね遊ばされしに
僧侶答て申上げるは
凡君たる人の御
功徳には
橋なき所へ橋をかけ
旅人のわづらひを
貰ひしや
恥しとて
隱すべからずと
懇切に
尋ねられければ吉三郎
赤面しながら
仰の如く
相違之なく候
猶又菊を御呼出しの
上御尋ね下さるべしと申に大岡殿
頓て同心を
もすべきに御不運にて
御早世なりしは返す/″\も
殘念なりと
獨り
泣悲しむも
理りとこそ
聞けれ扨も八代將軍には或時
御側御用取次に
御尋ね有やうは
先年勢州山田奉行を