御寝所ごしんじょ)” の例文
御寝所ごしんじょの下のへびかえるのふしぎも、あれら親子おやこ御所ごしょ役人やくにんのだれかとしめしわせて、わざわざれていたものかもれません。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
あの和泉町いずみちょう一勇斎国芳いちゆうさいくによしさんが今度の御政事向の事をばそれとなく「みなもと頼光らいこう御寝所ごしんじょの場」にたとえて百鬼夜行ひゃっきやこうの図を描き三枚続きにして出したとかいう事で御座ります。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
權「黙れ、頭巾を深く被りやアがって、大小を差して怪しい奴だ、此のまア御寝所ごしんじょちけえ奥庭へ這入りやアがって、ことに大切な犬を斬ってしまやアがって、さわれ何故犬を斬った」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御所ごしょ役人やくにんたちはふしぎにおもって、なかなか信用しんようしませんでしたが、なにしろこまりきっているところでしたから、ためしに御寝所ごしんじょ東北うしとらはしらの下をらしてみますと、なるほど童子どうじのいったとおり
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)