御冗談ごじょうだん)” の例文
さきほど、あなたのおっしゃったことを、もう一度お聞かせ下さいまし、私に代ってあれを斬ってみようとおっしゃったのは、御冗談ごじょうだんでございましょうね。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ナニ乗者のりて見惚みとれたのではないかとっしゃるか……。御冗談ごじょうだんばかり、そんな酔狂すいきょうものただ一人ひとりだってございません。わたくしうま見惚みとれたのでございます……。
なんだって、——取れない? 取れないはずはない、とるんだよ——へへへへへ御冗談ごじょうだんをだって——何が御冗談なんだよ——いやに人をおひゃらかすよ。全体御前は誰だい。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御冗談ごじょうだんにでも女王様のことをそんなふうにおっしゃってはよろしくございません
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
「奥様はまあ、御冗談ごじょうだんばっかり。」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
御冗談ごじょうだんでしょう——わたしの姿は東海の海にうつるが、八ヶ岳なんて、どこにも影がないじゃないか」
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ナニそのほう人間味にんげんみがあってかえって面白おもしろいとっしゃるか……。御冗談ごじょうだんでございましょう。はなすもののになれば、こんなつらい、はずかしいことはないのです……。
「悪い御冗談ごじょうだんをなさいます。」
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「エヘヘヘ御冗談ごじょうだんを」
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御冗談ごじょうだんでしょう……鯨が魚でないなんて、木曾の山の中で、鯨がつかまったなんて話がありますか」
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「殿様、御冗談ごじょうだんおっしゃっちゃいけません、もうおあきらめなすった方がお得でございます」
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御冗談ごじょうだんでしょう、よしんば登る人がありましても、ここからそれが見えるものですか」
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「わたしは、日蔭者の身でございますから、御冗談ごじょうだんをあそばしてはいけませぬ」
「旦那方、御冗談ごじょうだんもいいかげんになすっていただきてえもんでございます」
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「和尚、御冗談ごじょうだんをおっしゃるな」
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御冗談ごじょうだんをなさいますな」
御冗談ごじょうだんでしょう……」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ええ……御冗談ごじょうだん
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御冗談ごじょうだんを……」
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御冗談ごじょうだんを……」
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御冗談ごじょうだんを」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)