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御使
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みつかい
ふりがな文庫
“
御使
(
みつかい
)” の例文
「では、あくまで
其許
(
そこ
)
は、朝廷と尊氏と和せというのか。そして、その
御使
(
みつかい
)
には、自分が尊氏を説きに
筑紫
(
つくし
)
へ行ってもよいとまで望むのか」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一同讃美歌の「やゝにうつり行く夕日かげの、残るわがいのち、いまか消ゆらん。
御使
(
みつかい
)
よ、つばさをのべ、とこしえのふるさとに、つれゆきてよ、……」
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ソーニャ ほっと息がつけるんだわ! その時、わたしたちの耳には、神さまの
御使
(
みつかい
)
たちの声がひびいて、空一面きらきらしたダイヤモンドでいっぱいになる。
ワーニャ伯父さん:――田園生活の情景 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そして僕にはほとんどこの愛が、たとい
諸々
(
もろもろ
)
の
国人
(
くにびと
)
の言葉と
御使
(
みつかい
)
の言葉とを語り
得
(
う
)
とも、もし愛なくば鳴る鐘、響く
鐃鈸
(
にょうはち
)
のごとしと書いてある、あの愛と同じものであるように思われるのです。
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
御使
(
みつかい
)
よ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
「かかる山家へ、みかどの
御使
(
みつかい
)
とは
恐懼
(
きょうく
)
にたえません。そも、何事でございましょうか。ごらんのような、名もなき、
田舎
(
いなか
)
武門のあるじなどへ」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「……いかがなされまするな。
御使
(
みつかい
)
の
弼
(
ひつ
)
ノ
大外記
(
だいげき
)
は、否やのお返辞を持ち帰りたいよしで、お待ちしておりまするが」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「されば、
御使
(
みつかい
)
なくとも、
夙
(
つと
)
にわれから上洛すべきでしたが、戦後なお鎌倉は
乱離
(
らんり
)
の状です。なにとぞ、ここ数日のご猶予をばお願い申しあげまする」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「良忠。——
御使
(
みつかい
)
へは、こうお答えせい。不時のお召、少々は手間どるかもしれませぬが、おそくも宵過ぎぬうち、きっと参内つかまつりまする、と」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……それにせよ、尊氏が返答
如何
(
いか
)
にと、重き
御使
(
みつかい
)
を胸につかえておられたのでは、心から
東景色
(
あずまげしき
)
もお楽しみのお眼には入るまい。その儀はどうぞ
御安堵
(
ごあんど
)
あって
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いやこれらの
股肱
(
ここう
)
の者のほかに、西下途中の
室
(
むろ
)
ノ
津
(
つ
)
へ、持明院統の院宣をもたらして来て尊氏にそれをさずけた光厳院の
御使
(
みつかい
)
、三宝院ノ
賢俊
(
けんしゅん
)
もそのうちに立ちまじっていた。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なんの、さような辞をたずさえて、むなしゅう笠置へ帰れようか。花や歌の
御使
(
みつかい
)
ではなし」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
剣璽
(
けんじ
)
(剣と鏡と天子の印)は、一条ノ右中将
実益
(
さねます
)
、
揚梅
(
あげうめ
)
ノ右少将
資持
(
すけもち
)
らがささげて、
御使
(
みつかい
)
にたち、沿道には、折ふし入京していた近江の佐々木
道誉
(
どうよ
)
の兵が、例の、派手やかな軍装で立ちならんだ。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「梁中書の
御使
(
みつかい
)
の者ども、都をさして、ただいま、ご城門を通ります」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
使
常用漢字
小3
部首:⼈
8画
“御使”で始まる語句
御使者
御使番
御使嗾
御使僧
御使女
御使姫