御主人樣ごしゆじんさま)” の例文
亞尼アンニー! おまへことはよくわかつたよ、その忠實ちうじつなるこゝろをば御主人樣ごしゆじんさま奧樣おくさまもどんなにかおよろこびだらう、けれど——。』と彼女かのぢよかほなが
今夜こんやはどうも思ひがけない手紙を書いてしまひました。どうぞ御主人樣ごしゆじんさまによろしくおつたください。そして、またお近いうちに是非ぜひお遊びにいらしつて下さいまし。ではさよなら!
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
突合つきあはせ相談なすに妻のお梅は漸く二十三歳にて縹緻きりやうもよく志操こゝろざしやさしき者なるがをつと難儀なんぎ見兼みかね何事も御主人樣ごしゆじんさまのお爲なれば此身を一年のあひだ何方いづかたなりとも水仕奉公みづしほうこうに遣られ其給金にて夜具蒲團を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)