後役あとやく)” の例文
文「あゝ、そう/\、気の毒ながら米は其の儘文治が受取ります、明日みょうにち後役あとやく引受ひきうけの祝いとして、一同の者へ赤飯せきはんを振舞ってやるぞ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
亡者なきものとなし我また後役あとやくにならんと惡心あくしん増長ぞうちやうせし所役人へ遣はす賄賂わいろの金子に困り悴夫婦を江戸へかせぎに出し給金にて地頭役人をこしらへ先役に立歸たちかへらんと存じ此ことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今日こんにちより右平林の後役あとやくは其の方に申付けるによって役宅にすまい、不都合なきよう島内囚人しゅうじんの取締を致せ、下役人一同左様心得ませえ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其方村長むらをさ役をもつとめながら傳吉留守中同人叔母早と密通みつつうに及び早を我が家へ引取妻と致し其後村長役を召放めしはなされ傳吉へ後役あとやく申付られしをねたく思ひ加之猿島河原に於て現在げんざい娘千代事うつせみを切害し其罪を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その内子供が十五歳になって親の後役あとやくを継ぎたいという志があるならば、必ず譲るように計らってやろう、それ故お前も昔は音に聞えた悪党
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)