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後刻
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あと
ふりがな文庫
“
後刻
(
あと
)” の例文
『ハ。然うでごあんす。何れ
後刻
(
あと
)
でお話しようと思つて、受け取つた譯でアごあせん、一寸お預りして置いただけでごあんす。』
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『はあ。』と省吾は笑つて、『
私
(
わし
)
も
後刻
(
あと
)
で蓮華寺へ行きやすよ、姉さんが来ても
可
(
いゝ
)
と言ひやしたから。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
仲善
(
なかよし
)
二人肩へ手を掛合って行く前に、弁当箱をポンと
抛
(
ほう
)
り上げてはチョイと受けて行く
頑童
(
いたずら
)
がある。其隣りは往来の
石塊
(
いしころ
)
を蹴飛ばし蹴飛ばし行く。誰だか、
後刻
(
あと
)
で遊びに
行
(
い
)
くよ、と
喚
(
わめ
)
く。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
さてその
後刻
(
あと
)
には月明の晩! 曠野の限りを
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
『ハ、然うでごあんす。
何
(
いづ
)
れ
後刻
(
あと
)
でお話しようと思つて、受取つた訳でアごあんせん、一寸お預りして置いただけでごあんす。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
後刻
(
あと
)
で斯の金を敬之進に渡して呉れ。それから家の事情で退校させるといふ敬之進の話もあつたが、月謝や何かは
斯中
(
このなか
)
から出して、是非今迄通りに学校へ通はせて貰ふやうに。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
それもよい、しかし
後刻
(
あと
)
では名もない病気!
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
『何れ
後刻
(
あと
)
で
緩
(
ゆつく
)
りお話しようと思つてあんしたつたども、今迄その暇がなくて一寸此処にお預りして置いた訳でごあんす。何しろ思懸けないことでごあんしてなす。ハ。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『何れ
後刻
(
あと
)
で緩くりお話しようと思つてあんしたつたども、今迄その暇がなくて一寸此處にお預りして置いた譯でごあんす。何しろ思ひ懸けないことでごあんしてなす。ハ。』
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そして、『
書
(
ほん
)
はね、
後刻
(
あと
)
で誰かに届けさせますよ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“後刻”の意味
《名詞・形容動詞》
後程。後で。
(出典:Wiktionary)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世