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待合
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まちあわ
ふりがな文庫
“
待合
(
まちあわ
)” の例文
火事よ/\という声がいたす、
停車場
(
ステーション
)
に
待合
(
まちあわ
)
すものは上を下へと混雑して、まるで芋の子を洗うような大騒ぎでげす。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それのみならず去年の夏の末、お糸を
葭町
(
よしちょう
)
へ送るため、
待合
(
まちあわ
)
した
今戸
(
いまど
)
の橋から眺めた
彼
(
あ
)
の大きな
円
(
まる
)
い円い月を
思起
(
おもいおこ
)
すと、もう舞台は舞台でなくなった。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
勿論
(
もちろん
)
S、H
氏
(
し
)
夫人
(
ふじん
)
はS、H
氏
(
し
)
と
其
(
そ
)
の
友人
(
ゆうじん
)
を
此処
(
ここ
)
で
待合
(
まちあわ
)
せることになつてゐた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
これから貴公が往って勧めて早稲田まで行くと夜遅くなり、お茶の水辺りへ来ると、九ツになる、
其処
(
そこ
)
へ私が
待合
(
まちあわ
)
せて
真二
(
まっぷた
)
つにするという趣向はどうだ
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女給のすみ子が店をしまってからわざわざ廻り道をして来るのを
待合
(
まちあわ
)
しているのである。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
多分
(
たぶん
)
S、H
氏
(
し
)
の
夫人
(
ふじん
)
が、ホテルでS、H
氏
(
し
)
とT
氏
(
し
)
の
連中
(
れんちう
)
を
待合
(
まちあわ
)
せることになつてゐたのでもあらうがM、H
氏
(
し
)
夫妻
(
ふさい
)
が
其処
(
そこ
)
に
宿泊
(
しゆくはく
)
してゐたために、一
同
(
どう
)
は
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずホテルへ
寄
(
よ
)
ることになつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
“待合”の解説
待合(まちあい)は、待ち合わせや会合のための場所を提供する貸席業(貸座敷とも呼ばれる)で、(東京などで)主に芸妓との遊興や飲食を目的として利用された。京都でお茶屋と呼ばれる業態に相当する。
今日ではほとんど死語であるが、法律用語に残っており、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項第2号に「待合、料理店、カフェーその他設備を設けて客の接待をして客に遊興又は飲食をさせる営業」という規定がある。
(出典:Wikipedia)
待
常用漢字
小3
部首:⼻
9画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“待合”で始まる語句
待合室
待合茶屋
待合所
待合式
待合半輪
待合席料
待合部屋