“形像”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたち50.0%
すがた50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何もかも——さびを帯びた金色こんじきの仏壇、生気の無いはす造花つくりばな、人の空想を誘ふやうな天界てんがい女人によにんの壁にかれた形像かたち、すべてそれらのものは過去すぎさつた時代の光華ひかり衰頽おとろへとを語るのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
声を掛けて、呼掛けて、しかも聾に、おおきな声で、おんなの口から言訳の出来る事らしくは思われない。……吹降ふきぶりですから、御坊の頭陀袋ずだぶくろに、今朝は、赤神しゃくじん形像すがたあらわれていなかった事は、無論です。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)