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弥造
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やぞう
ふりがな文庫
“
弥造
(
やぞう
)” の例文
旧字:
彌造
「奥から出て来て、番台へ坐ったところへ、ちょうど竹の野郎が
弥造
(
やぞう
)
かなんか
拵
(
こしら
)
えて、
顎
(
あご
)
をしゃくりながら入って来たんですって」
銭形平次捕物控:033 血潮の浴槽
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
仙吉が臀を端折って
弥造
(
やぞう
)
を拵え、職人の真似をして歩くと、信一も私も、しまいには光子までが臀を端折って肩へ拳骨を突っ込み、丁度お
嬢
(
じょう
)
吉三
(
きちざ
)
のような姿をして
少年
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
こまかい
藍万筋
(
あいまんすじ
)
の袖へ、片手を突っこんで、こう、肩のところで
弥造
(
やぞう
)
をおっ立てたチョビ安。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
唐棧
(
とうざん
)
の上下に
藤倉
(
ふじくら
)
ぞうりをつっかけた、一見遊び人ふうと思えるふたりが、
弥造
(
やぞう
)
をこしらえながら、さっさと玉ころがし屋の奥へ消えると、ほどなくあわてふためきつつ、また姿を見せて
右門捕物帖:21 妻恋坂の怪
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
半蔵もさすがに平次の緊張した顔に引入れられて、
弥造
(
やぞう
)
の拳骨を出して、素直に
顎
(
あご
)
を撫でます。
銭形平次捕物控:012 殺され半蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「へえ。」と勘次は
弥造
(
やぞう
)
で口を隠したまま、「八州屋のこってげすけえ?」
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ガラッ八は
弥造
(
やぞう
)
を肩のあたりまで突き上げて、
拳骨
(
げんこつ
)
の先から相手の女を
睨
(
ね
)
め廻します。
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
肩に
弥造
(
やぞう
)
を振り立ててはいって来たのは、長庵の
相棒
(
あいぼう
)
、
戸塚
(
とつか
)
の三
次
(
じ
)
だ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
両袖を合せてポンと叩くと、そのまま
弥造
(
やぞう
)
を
拵
(
こしら
)
えて、
小日向
(
こびなた
)
へ早足になります。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
弥
常用漢字
中学
部首:⼸
8画
造
常用漢字
小5
部首:⾡
10画
“弥”で始まる語句
弥
弥生
弥陀
弥撒
弥次馬
弥勒
弥次
弥々
弥縫
弥増