“やぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弥蔵64.3%
弥造32.1%
矢蔵3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何をつまらねエやつに、いつまで引ッかかっているんだ——といわないばかりの鼻先をこおらせて、木蔭こかげに、弥蔵やぞうをきめてかがんでいる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仙吉が臀を端折って弥造やぞうを拵え、職人の真似をして歩くと、信一も私も、しまいには光子までが臀を端折って肩へ拳骨を突っ込み、丁度おじょう吉三きちざのような姿をして
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
小児心こどもごころにも朝から気になって、蚊帳かやの中でも髣髴ほうふつ蚊燻かいぶしの煙が来るから、続けてその翌晩も聞きに行って、きたない弟子が古浴衣ふるゆかた膝切ひざぎりな奴を、胸のところでだらりとした拳固げんこ矢蔵やぞう、片手をぬい、と出し
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)