“矢蔵(やぞう)” の例文
小児心(こどもごころ)にも朝から気になって、蚊帳(かや)の中でも髣髴(ほうふつ)と蚊燻(かいぶ)しの煙が来るから、続けてその翌晩も聞きに行って、汚(きたな)い弟子が古浴衣(ふるゆかた)の膝切(ひざぎり)な奴を、胸の処(ところ)でだらりとした拳固(げんこ)の矢蔵(やぞう)、片手をぬい、と出し
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)