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引被
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ひっか
ふりがな文庫
“
引被
(
ひっか
)” の例文
今日自家の祭酒に酔うた仁左衛門さんが、明日は隣字の芝居で、
透綾
(
すきや
)
の羽織でも
引被
(
ひっか
)
け、寸志の
紙包
(
かみづつみ
)
を懐中して、芝居へ出かける。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「あんなものを巻着けておいた日にゃあ、骨まで
冷抜
(
ひえぬ
)
いてしまうからよ、
私
(
わし
)
が
褞袍
(
どんつく
)
を
枕許
(
まくらもと
)
に置いてある、誰も居ねえから起きるならそこで
引被
(
ひっか
)
けねえ。」
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
上草履
(
うわぞうり
)
の
爪前
(
つまさき
)
細く
※娜
(
たおやか
)
に腰を掛けた、年若き夫人が、博多の
伊達巻
(
だてまき
)
した
平常着
(
ふだんぎ
)
に、お
召
(
めし
)
の
紺
(
こん
)
の
雨絣
(
あまがすり
)
の羽織ばかり、
繕
(
つくろ
)
はず、
等閑
(
なおざり
)
に
引被
(
ひっか
)
けた、
其
(
そ
)
の姿は、
敷詰
(
しきつ
)
めた
絨氈
(
じゅうたん
)
の
浮出
(
うきい
)
でた
綾
(
あや
)
もなく
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出