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廊
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わたどの
ふりがな文庫
“
廊
(
わたどの
)” の例文
廊
(
わたどの
)
の戸のあいた所が目について、静かにそこへ寄って行って、のぞいて見ると、向こうの座敷では姫君たちが碁の勝負をしていた。
源氏物語:46 竹河
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「ベルラ、ナポリ」と呼びつゝ、夫人は外套の紐を解き、
苑
(
その
)
に向へる
廊
(
わたどの
)
の扉を開き、もろ手を擴げて呼吸したり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
外套をばこゝにて脱ぎ、
廊
(
わたどの
)
をつたひて室の前まで往きしが、余は少し
踟蹰
(
ちちゆ
)
したり。同じく大學に在りし日に、余が品行の方正なるを激賞したる相澤が、けふは
怎
(
いか
)
なる面もちして出迎ふらん。
舞姫
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
是れ館より牢獄に往く道にして、名づけて歎息橋と曰ふとぞ。橋に接する處は即ち
牢井
(
らうせい
)
なり。
廊
(
わたどの
)
に點じたる
燈火
(
ともしび
)
は僅かに狹き
鐵格
(
てつがう
)
を穿ちて、最上層の
獄
(
ひとや
)
を照し出せり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
外套をばこゝにて脱ぎ、
廊
(
わたどの
)
をつたひて室の前まで往きしが、余は少し
踟蹰
(
ちちう
)
したり。同じく大学に在りし日に、余が品行の方正なるを激賞したる相沢が、けふは
怎
(
いか
)
なる面もちして出迎ふらん。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
と言いながらも、その座敷とこちらの庭の間に
透垣
(
すいがき
)
がしてあることを言って、そこの垣へ寄って見ることを教えた。薫の供に来た人たちは西の
廊
(
わたどの
)
の一室へ皆通してこの侍が接待をするのだった。
源氏物語:47 橋姫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
我は小兒の如くすかされて、小兒の如く泣きつゝ、又來んを許し給へ、許し給へと繰返しつ。戸は、さらばといふ最後の一こゑに鎖されて、われは空しく暗黒なる
廊
(
わたどの
)
の中に立てり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
外套
(
がいとう
)
をばここにて脱ぎ、
廊
(
わたどの
)
をつたいて
室
(
へや
)
の前まで
往
(
ゆ
)
きしが、余は少し
踟蹰
(
ちちゅう
)
したり。同じく大学に在りし日に、余が品行の方正なるを激賞したる相沢が、きょうはいかなる
面
(
おも
)
もちして出迎うらん。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
廊
常用漢字
中学
部首:⼴
12画
“廊”を含む語句
歩廊
廊下
廻廊
外廊
柱廊
拱廊
廊架
畳廊下
渡廊
下廊下
廊下伝
廊廂
石廊
廊下灯
長廊
長廊下
橋廊下
回廊
殿廊
廊房
...