座中ざちう)” の例文
水にて洗ひ落せば這は如何に弟九郎兵衞なりしかば座中ざちうの人々あきはてみな脱々ぬけ/\に歸りける組頭くみがしらの兩人はよんどころなく跡にのこりて兄九郎右衞門は相良さがら突出つきだすと云うを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なが素人連中しろうとれんぢうにも上手じやうずの人々は我も/\とこゑ自慢じまんもあれば又ふし自慢じまんもあり最もにぎはふ其が中に今宵城富は國姓爺合戰こくせんやかつせんしぎはまぐりだんを語りけるに生得しやうとく美音びおんの事なれば座中ざちうなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)