幾歳いくさい)” の例文
それがぼく出身しゆつしん學校がくかうなのです、四十幾歳いくさい屈強くつきやう體躯からだをした校長かうちやう大島氏おほしましは、四五にん教員けうゐん相手あひてに二百餘人よにん生徒せいと教鞭けふべんつてられます。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
なんでもこのものの生国しょうこく西蔵チベットだということでありますが、幾歳いくさいになるかわからないような人間にんげんでありました。せいひくく、ひかりは、きらきらとひかっていました。
北海の白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
今年五十幾歳いくさい格二郎かくじろうは、好きからなったラッパ吹きで、昔はそれでも、郷里の町の活動館の花形音楽師だったのが、やがてはやり出した管絃楽というものに、けおされて
木馬は廻る (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
大原「少し待ち給え、君のように言うと人の子供は幾歳いくさいになるまで家庭教育の必要があるね」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
はいせがれでございます。主「幾歳いくさいになる。乞「はい六歳むツつになります。 ...
(おれは一体、幾歳いくさいぐらいの男なんだろう)
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)