平氏へいし)” の例文
「わるいことをいうな。けだし国音家令かれいかれいに通ずればなりか。瓶子へいし平氏へいしに通じ、醋甕すがめすがめに通ず。おもしろい。ハッハハハハ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ところが、将軍職名は、頼朝よりともこのかた、源系げんけいの者に限るような慣例になっている。秀吉は信長の家臣として、平氏へいしとなえていたので工合が悪い。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鶴見はそれを手がかりとして、更に平氏へいし撰と称されている『伝暦でんりゃく』をひらいて見た。静岡からこの地に舞い戻って来た当時古本屋をあさって『五教章』の講義と共に、最初に購ったのがこの書である。
小松平重盛公こまつたいらのしげもりこうのお血すじ、さらに、さかのぼれば、畏れ多くも、平氏へいし桓武天皇かんむてんのうよりわかれ給うところ、申さば、金枝玉葉の御血のしずくをすら、今のお身に伝えておうけなされているのでござりますぞ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊勢平氏へいしいらいのせき一族や、大和の奥の地方でも、大塔ノ宮の募兵に応じてったものが日ましにその勢いを増して来たというし、おなじ気運の兆は、頻々と、諸国からここへ響きつたわっていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)