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己
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わ
ふりがな文庫
“
己
(
わ
)” の例文
アブラハム、ヤコブなぞ
遊牧族
(
ゆうぼくぞく
)
の老酋長の物語は、十勝の山中に牛馬と住む
己
(
わ
)
が境涯に引くらべて、殊に興味が深いのであろう。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
己
(
おれ
)
の教えが悪いによって左様な道楽の者に成ったのだ、此の短冊は
己
(
わ
)
が形見で有るから、是を持って
何処
(
どこ
)
へでも
往
(
い
)
けと云って、
流石
(
さすが
)
の父も涙を含んで
私
(
わし
)
の手に渡した時に
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
除り尽すことは、また我儕人間の幸福でないかも知れぬ。然しうつちやつて置けば、我儕は草に埋もれて
了
(
しま
)
ふ。そこで草を除る。
己
(
わ
)
が為に草を除るのだ。
生命
(
いのち
)
の為に草をとるのだ。
草とり
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
己
(
わ
)
が太陽とけものに出会ふ
わがひとに与ふる哀歌
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
帰って縁に上って、手拭で悉皆体を拭いて、尚暫くは縁に真裸で立って居る。全く
一皮
(
ひとかわ
)
脱
(
ぬ
)
いだ様で、
己
(
わ
)
が体のあたりばかり涼しい気がそよぐ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
己
(
わ
)
が時
逝
(
ゆ
)
きて朝顔の
詩集夏花
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
然しながら
己
(
わ
)
が造った
型
(
かた
)
に
囚
(
とら
)
われ易いのが人の弱点である。執着は常に力であるが、執着は終に死である。宇宙は生きて居る。人間は生きて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“己”の意味
《名詞》
おのれ。自分。
つちのと。十干の6番目。
(出典:Wiktionary)
“己”の解説
己(き、つちのと)は、十干の6番目である。
陰陽五行説では土性の陰に割り当てられており、ここから日本では「つちのと」(土の弟)ともいう。
(出典:Wikipedia)
己
常用漢字
小6
部首:⼰
3画
“己”を含む語句
自己
知己
己等
己惚
己達
利己主義
大己貴命
己酉
己丑
己卯
一己
妲己
己巳
己斐
克己心
己亥
塙保己
利己主義者
利己主義男
己未
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