“己斐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こい85.7%
こひ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達は己斐こいに出ると、市電に乗替えた。市電は天満町まで通じていて、そこから仮橋を渡って向岸へ徒歩で連絡するのであった。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
宮島から電車で己斐こいの一つか二つ手前の何とかいう海水浴場で午後ずっとゆっくりして、そして夕方友ちゃんをのせてから市へ行けばいいと云っていて、そのつもりにしていたの。
厳島の宮尾城は、つい此の頃陶にそむいて、元就に降参した己斐こひ豊後守、新里にいざと宮内少輔しょうゆう二人を大将にして守らせていた。陶から考えれば、肉をくらっても飽足らない連中である。
厳島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)