“己様”の読み方と例文
読み方割合
おれさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「野郎、あじな真似をやりやがったな、だがなアそんなことで己様おれさまたちの隠家かくれがへ忍びこめると思うとあてが違うぞ」
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「ざまを見ろ、髪長彦め。こうして置けば、貴様たちは、一月とたたない中に、ひぼしになって死んでしまうぞ。何と己様おれさまの計略は、恐れ入ったものだろう。」
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ナニ其髪の毛なら手前より己様おれさまの方が先に見附たのだ実は四本握って居たのをソッと三本だけ取て置た、夫を知らずに残りの一本を取て好い気に成て居やがる老耄おいぼれ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)