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岬
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さき
ふりがな文庫
“
岬
(
さき
)” の例文
死骸
(
しがい
)
はその日
終日
(
ひねもす
)
見当らなかったが、翌日しらしらあけの
引潮
(
ひきしお
)
に、去年の夏、
庵室
(
あんじつ
)
の客が溺れたとおなじ
鳴鶴
(
なきつる
)
ヶ
岬
(
さき
)
の岩に
上
(
あが
)
った時は二人であった。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし、これを裏へ出れば
屏風
(
びょうぶ
)
ヶ
浦
(
うら
)
となり、遠からずして
犬吠
(
いぬぼう
)
ヶ
岬
(
さき
)
があり、銚子の港がある。銚子の港の前面には、利根の長江が
遮
(
さえぎ
)
っているから、まさかそれをよこぎるほどのことはあるまい。
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大日輪落ちつきはらひ伊豆の
岬
(
さき
)
の
天城山
(
あまぎやま
)
へとかかりけるかも
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
しばらくして、その
半眼
(
はんがん
)
に閉じた目は、斜めに
鳴鶴
(
なきつる
)
ヶ
岬
(
さき
)
まで線を引いて、その半ばと思う点へ、ひらひらと燃え立つような、
不知火
(
しらぬい
)
にはっきり覚めた。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夕かげは
陸
(
くが
)
の
岬々
(
さきざき
)
嶋の
岬
(
さき
)
遠
(
とほ
)
ながく見て
高度
(
かうど
)
行くなり
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“岬”の解説
「立つ崎」とも呼ばれる環境依存文字「﨑」はここに転送されています。「異体字」についてはその項目をご覧下さい。
岬・崎(みさき、さき)は、海へ突き出した陸地の先端部の地形を示す名称。湖などでも用いる。丘や山が海に臨む場合もあれば、平坦な地形の場合もある。半島や島の最先端部に多く現れる。
(出典:Wikipedia)
岬
常用漢字
中学
部首:⼭
8画
“岬”を含む語句
岬角
魚見岬
岬頭
室戸岬
岬々
佐田岬
伊良湖岬
太東岬
立待岬
行当岬
潮岬
汐首岬
和田岬
知人岬
石廊岬
出岬
竜飛岬
中知床岬
磯崎岬
當別岬
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