“室戸岬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むろとざき60.0%
むろとみさき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一篇広告の隅々まで読み終りし頃は身体ようやく動揺になれて心地やゝすが/\しくなり、なかば身を起して窓外を見れば船は今室戸岬むろとざきを廻るなり。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
自分よりは一つ年上の甥のRと二人で高知から室戸岬むろとざきまで往復四、五日の遠足をした。その頃はもちろん自動車はおろか乗合馬車もなく、また沿岸汽船の交通もなかった。
初旅 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
が、その編隊から、いま一機がふわりと離れると、室戸岬むろとみさきを越えて、ぐんぐん土佐湾に向ってゆく。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
海岸線が欠けたかまの形をした土佐の東南端、俗にお鼻の名で呼ばれている室戸岬むろとみさきから半里の西の室戸に、古い港があって、寛文かんぶん年間、土佐の経世家として知られている野中兼山のなかけんざんが開修したが
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)