“引潮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきしお66.7%
ひきしほ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「木戸のすぐ外、土蔵の下のところにほうり込んでありましたよ。引潮ひきしおになると見えるくらいで、——もっとも傷口に比べると少し細刃でしたが」
死骸しがいはその日終日ひねもす見当らなかったが、翌日しらしらあけの引潮ひきしおに、去年の夏、庵室あんじつの客が溺れたとおなじ鳴鶴なきつるさきの岩にあがった時は二人であった。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「木戸のすぐ外、土藏の下のところに投り込んでありましたよ。引潮ひきしほになると見える位で、——もつとも傷口にくらべると少し細刄でしたが」