“ひきしほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引汐66.7%
引潮16.7%
退潮16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引上げようとすると、いきなり後ろから突き飛ばされました。幸ひの引汐ひきしほだつたのと、頭の上に石垣が突き出してゐるので、首まで水につかつてその下に這ひ寄ると、頭の上からいきなりあの石が——
「木戸のすぐ外、土藏の下のところに投り込んでありましたよ。引潮ひきしほになると見える位で、——もつとも傷口にくらべると少し細刄でしたが」
生理的の血行に心理的の想念等の加はつて夢の成るは、比へて見れば潮頭しほばなといふ進潮あげしほの初、又は退潮ひきしほの初に當つて、やゝもすれば風の之に加はるのに甚だ酷く似て居る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)