“魚見岬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うおみがさき33.3%
うおみさき33.3%
うおみざき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はすなの上に引きあげられた漁船の間をくぐって、魚見岬うおみがさきの方角のほうへ歩いて往ったが、何時いつの間にかいて来たので引っかえしていると、二人の女伴おんなづれが岩の上に腰をかけて話しているのが見えた。
赤い花 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
けれども、わずかに一町ばかり、はやく絶崖がけの端へ出て、ここを魚見岬うおみさきとも言おう。町も海も一目に見渡さる、と、急に左へ折曲って、また石段が一個処ある。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
冬季にはこの名物、三日き五日措きに、殺然として襲い来るが、二日続くことはほとんどない。翌日は例のごとく、嘘のように暖く、公園の梅はほんのりと薫って、魚見岬うおみざきにはうららかな人集合ひとだかり
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)