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少時
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せうじ
ふりがな文庫
“
少時
(
せうじ
)” の例文
僕は
少時
(
せうじ
)
国芳
(
くによし
)
の
浮世絵
(
うきよゑ
)
にこの話の書いたのを見てゐたから、「
吉原八景
(
よしはらはつけい
)
」だの「黒髪」だのよりも「石の枕」に興味を感じてゐた。
槐
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何となく心重くなりたれば夜具の袖を挙げて一たび払ふに、大鬼小鬼其影を留めず消え失せぬ。
少時
(
せうじ
)
にして喧笑放語
傍若無人
(
ばうじやくぶじん
)
なる事、前の如し。
松島に於て芭蕉翁を読む
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
彼
(
かれ
)
は
只
(
たゞ
)
空腹
(
くうふく
)
を
凌
(
しの
)
ぐ
爲
(
ため
)
に
日毎
(
ひごと
)
に
不味
(
まづ
)
い
口
(
くち
)
を
強
(
し
)
ひて
動
(
うご
)
かしつゝあるのである。
疎惡
(
そあく
)
な
食料
(
しよくれう
)
は
少時
(
せうじ
)
からおつぎの
目
(
め
)
にも
口
(
くち
)
にも
熟
(
じゆく
)
して
居
(
ゐ
)
るので、
其處
(
そこ
)
には
何
(
なん
)
の
心
(
こゝろ
)
も
附
(
つ
)
かなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
かう云ふ年頃の Homo-Sexuality は格別珍らしいことではない。二十世紀に生れた我々さへ、
少時
(
せうじ
)
の性慾生活をふり返つて見れば、大抵一度は美少年に恍惚とした記憶を蓄へてゐる。
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“少時”で始まる語句
少時間
少時前
少時焉
少時不言