“寢呆(ねぼ)” の例文
新字:寝呆
混亂(こんらん)が隊伍(たいご)の中(なか)に起(おこ)つた。寢呆(ねぼ)けて反對(はんたい)に駈(か)け出(だ)す兵士(へいし)もゐた。ポカンと空(そら)を見上(みあ)げてゐる兵士(へいし)もゐた。隊列(たいれつ)の後尾(こうび)にゐた分隊長(ぶんたいちやう)の高岡軍曹(たかをかぐんそう)は直(す)ぐに岸(きし)に駈(か)け寄(よ)つた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
尾久の奴等は臆病(おくびやう)だから、そんな物を見るんだらうと言ふと、尾久の手合は口惜しがつて、何を小臺の寢呆(ねぼ)け野郎——といふ騷ぎで、こいつは何時まで噛み合せても埒(らち)はあきませんよ。