“寢卷(ねまき)” の例文
新字:寝巻
彼女(かのぢよ)は毎晩(まいばん)ぐつしよりと、寢汗(ねあせ)をかいて眼(め)をさました。寢卷(ねまき)は濡(ぬ)れ紙(がみ)のやうに膚(はだ)にへばりついてゐた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
寢卷(ねまき)の浴衣(ゆかた)を着たまゝ、人を迎へたか送つたか、兎も角、縁側に立つてうつかり月か何か眺めたところを、沓脱(くつぬぎ)に居る曲者が、下から脇差で、一と思ひに左乳の下を突き上げたものです。
ば手に入んこと外になし此婚姻(こんいん)の妨(さまた)げせば渠(かれ)自然(おのづから)此方(こなた)へ靡(なび)かん噫(あゝ)然なりと思案せしが此方策(はうさく)に困(こう)じ果(はて)就(つい)ては惡き事に掛ては敏(かしこ)き者は兄の元益是に相談なして見ばやと先元益が方へ至るに博奕(ばくち)に負(まけ)の込(こみ)たるか寢卷(ねまき)一枚奧の間に煤(すゝ)ぶりゐたるが夫と見て誰(たれ)かと思へば弟の庄兵衞何と思つて出て來たか知ねど兄に無禮(ぶれい)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)