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じっけん
ふりがな文庫
“
実見
(
じっけん
)” の例文
旧字:
實見
あまりの不思議さにその道を辿って
行
(
いっ
)
たら、果然、夢に見馴れた景色のその土地に到着した。これは自分の友人が親しく
実見
(
じっけん
)
した奇話である。
取り交ぜて
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
俳優
(
やくしゃ
)
というものは、
如何
(
どう
)
いうものか、こういう
談
(
はなし
)
を沢山に持っている、これも
或
(
ある
)
俳優
(
やくしゃ
)
が
実見
(
じっけん
)
した
談
(
はなし
)
だ。
因果
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
おまけに、続出する被害者の身分まで厳正に一定され、いままた、こうして犯人の顔を
実見
(
じっけん
)
した者さえ出てきたにかかわらず、ついに
捕縛
(
ほばく
)
の日を見ることなくして終ったのだ。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
面
(
ま
)
の当り
実見
(
じっけん
)
したのは初めてだと
流石
(
さすが
)
のこの男が私に話したのであった。
暗夜の白髪
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
しかし幸か不幸か、まだ自分には、まるで
実見
(
じっけん
)
がないが、色々他人から聴いたのを、少し
談
(
はな
)
してみよう。
テレパシー
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
▼ もっと見る
私の
実見
(
じっけん
)
は、
唯
(
ただ
)
のこれが一度だが、実際にいやだった、それは
曾
(
かつ
)
て、
麹町三番町
(
こうじまちさんばんちょう
)
に住んでいた時なので、
其家
(
そこ
)
の
間取
(
まどり
)
というのは、
頗
(
すこぶ
)
る
稀
(
ま
)
れな、
一寸
(
ちょいと
)
字に書いてみようなら
女の膝
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
十時頃にならねば眼が醒めぬという朝寝坊の友人が
実見
(
じっけん
)
した事柄である。眼の醒める時分に眼を醒ますと、いつでも
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
に若い女の顔が見える。しばらくして始めて消える。
取り交ぜて
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
これは学友某の
実見
(
じっけん
)
である。夜中になると戸棚から、今まで見た事もない素敵な美人が出て来て、
辰雄
(
たつお
)
さん、
此方
(
こちら
)
へ
光来
(
いらっしゃ
)
いなと無理に誘い出す。翌朝になると、
屹度
(
きっと
)
蚊帳
(
かや
)
の外へ半身を出している。
取り交ぜて
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
“実見”の意味
《名詞》
実 見(じっけん)
その物を実際に見ること。
《動詞》
実際に見る。
(出典:Wiktionary)
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“実見”で始まる語句
実見談
実見譚