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定例
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きまり
ふりがな文庫
“
定例
(
きまり
)” の例文
二人が碁をはじめると夜明しをするのが
定例
(
きまり
)
。お互いに天狗を言いながら局面を
睨
(
にら
)
んでいると、夜中にフイと
行燈
(
あんどん
)
の火が消えた。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
門の左右に立った岩淵達之助と等々力十内、顔を見あわせたが、
定例
(
きまり
)
であってみれば、お前さんはよろしい、お前さんは困るということはできない。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
おとらは作の隠れて寝ている物置のような汚いその部屋を
覗込
(
のぞきこ
)
みながら
毎時
(
いつ
)
ものお
定例
(
きまり
)
を言って
呶鳴
(
どな
)
った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
私
(
わたし
)
は
此春先
(
このはるさき
)
——
殊
(
こと
)
に
花見頃
(
はなみごろ
)
の
時候
(
じこう
)
になると、
左右
(
とかく
)
脳
(
のう
)
を
悪
(
わる
)
くするのが
毎年
(
まいねん
)
のお
定例
(
きまり
)
だ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
海老床
(
えびどこ
)
の縁台では、今宵、後の月を賞めるほどの
風雅
(
みやび
)
はなくとも、お
定例
(
きまり
)
の芋、栗、枝豆、
薄
(
すすき
)
の類の
供物
(
くもつ
)
を中に近所の若い衆が寄り合って、秋立つ夜の露っぽく早や四つ過ぎたのさえ忘れていた。
釘抜藤吉捕物覚書:05 お茶漬音頭
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“定例”の意味
《名詞》
定例(ていれい)
(「じょうれい」とも)既に定まっている例。きまったしきたり。
定期的に行うこと。
(出典:Wiktionary)
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
例
常用漢字
小4
部首:⼈
8画
“定”で始まる語句
定
定紋
定命
定規
定法
定宿
定業
定石
定連
定期市