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字名
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あざな
ふりがな文庫
“
字名
(
あざな
)” の例文
ずいぶん古いものらしく、辻堂という
字名
(
あざな
)
もそこから出たということであるが、二人はその蔭へ入って、風を除けながら待った。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
かくして法師丸は父の
字名
(
あざな
)
の一字を
貰
(
もら
)
って
河内介輝勝
(
かわちのすけてるかつ
)
と名のり、同じ年の夏には一閑斎に従って
箕作城
(
みづくりじょう
)
の城攻めに加わり、早くも
初陣
(
ういじん
)
の功を立てた。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
裏門を過ぎると、すこし
田圃
(
たんぼ
)
があって、そのまわりに黄いろい
粗壁
(
あらかべ
)
の農家が数軒かたまっている。それが
五条
(
ごじょう
)
という床しい
字名
(
あざな
)
の残っている小さな部落だ。
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
富士の裾野の三合目に、一人の
剽盗
(
ひょうとう
)
がございます。
字名
(
あざな
)
を
陶器師
(
すえものし
)
と申します。大きな陶器の
竈
(
かま
)
を作り、毎日陶器を造っております。いえいえ陶器ではございません。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
急いで還ろうと飛んで往ったという
田圃路
(
たんぼみち
)
に、安東寺の
字名
(
あざな
)
などが残っており、その時親が
悦
(
よろこ
)
んで
団子
(
だんご
)
を食わせた記念として、毎年同じ日に村では団子祭をするといっている。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
「名無しの権兵衛と申します」妓は盃をぐっとあけて云った、「
字名
(
あざな
)
をおつる、どうぞよろしく」
扇野
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
歌姫
(
うたひめ
)
という美しい
字名
(
あざな
)
だ。こんな村の名にしてはどうもすこし、とおもうような村にも見えたが、ちょっと意外だったのは、その村の家がどれもこれも普通の農家らしく見えないのだ。
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
字
常用漢字
小1
部首:⼦
6画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
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字
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