“歌姫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うたひめ85.7%
ソプラノ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母衣のすそよりうつくしききぬの裾、ちひさき女の足などこぼれ出でて見え候は、歌姫うたひめ上手じょうずをばつどへ入れて、この楽器をつかさどらせたるものに候へばなり。
凱旋祭 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
奈良山の一部に人麻呂歌集などにも出てゐる黒髮くろかみ山といふ山があり、そこから法華寺村の北方の歌姫うたひめといふ部落に出る舊道のある事を知つて、ちよつとその黒髮山とか
黒髪山 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
「イヤ。今度の事件とは関係のない、全然別の話なんだ。何でもその歌姫ソプラノを轟氏が可愛がっているお蔭で、兄貴までもが御厄介になっているらしいという、松井ヨネの話だがね」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)