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嬾
ふりがな文庫
“嬾”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
ものう
50.0%
もの
16.7%
しどな
16.7%
ものうく
16.7%
▼ 他 1 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ものう
(逆引き)
律詩の前聯に「逢迎到処忘為客。得失従来嬾問天。」〔逢迎到ル処客
為
(
た
)
ルヲ忘レ/得失従来ヨリ天ニ問フニ
嬾
(
ものう
)
シ〕と言っているのを見れば
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
嬾(ものう)の例文をもっと
(3作品)
見る
もの
(逆引き)
春の夜を淋しく交る白い糸を、
顎
(
あご
)
の下に抜くも
嬾
(
もの
)
うく、世のままに、人のままに、また取る年の積るままに捨てて吹かるる
憂
(
う
)
き
髯
(
ひげ
)
は小夜子の方に向いている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
嬾(もの)の例文をもっと
(1作品)
見る
しどな
(逆引き)
やや有りて彼は
嬾
(
しどな
)
くベットの上に起直りけるが、
鬢
(
びん
)
の
縺
(
ほつ
)
れし
頭
(
かしら
)
を
傾
(
かたぶ
)
けて、
帷
(
カアテン
)
の
隙
(
ひま
)
より
僅
(
わづか
)
に眺めらるる庭の
面
(
おも
)
に見るとしもなき目を遣りて、
当所無
(
あてどな
)
く心の
彷徨
(
さまよ
)
ふ
蹤
(
あと
)
を追ふなりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
嬾(しどな)の例文をもっと
(1作品)
見る
▼ すべて表示
ものうく
(逆引き)
違棚
(
ちがいだな
)
の
狭
(
せま
)
い上に、偉大な
頭陀袋
(
ずだぶくろ
)
を
据
(
す
)
えて、
締括
(
しめくく
)
りのない
紐
(
ひも
)
をだらだらと
嬾
(
ものうく
)
も垂らした
傍
(
かたわ
)
らに、
錬歯粉
(
ねりはみがき
)
と
白楊子
(
しろようじ
)
が御早うと
挨拶
(
あいさつ
)
している。立て切った
障子
(
しょうじ
)
の
硝子
(
ガラス
)
を通して白い雨の糸が細長く光る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
嬾(ものうく)の例文をもっと
(1作品)
見る
嬾
漢検1級
部首:⼥
19画
“嬾”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
夏目漱石
永井荷風