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嬾
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ものうく
ふりがな文庫
“
嬾
(
ものうく
)” の例文
違棚
(
ちがいだな
)
の
狭
(
せま
)
い上に、偉大な
頭陀袋
(
ずだぶくろ
)
を
据
(
す
)
えて、
締括
(
しめくく
)
りのない
紐
(
ひも
)
をだらだらと
嬾
(
ものうく
)
も垂らした
傍
(
かたわ
)
らに、
錬歯粉
(
ねりはみがき
)
と
白楊子
(
しろようじ
)
が御早うと
挨拶
(
あいさつ
)
している。立て切った
障子
(
しょうじ
)
の
硝子
(
ガラス
)
を通して白い雨の糸が細長く光る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
嬾
漢検1級
部首:⼥
19画