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嫋
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しなや
ふりがな文庫
“
嫋
(
しなや
)” の例文
嫋
(
しなや
)
かではあるが
粗
(
あら
)
い手で私の
全身
(
からだじゅう
)
を
擦
(
さす
)
っている。その快い触覚が疲労と苦痛とで麻痺している私の
肉体
(
からだ
)
を
労
(
いた
)
わってくれる。私の意識は次第次第に恢復するように思われた。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
つい——と
嫋
(
しなや
)
かな体を横に入れて、露八のそばへ坐ると、露八は跳び起きて
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、美しく
艶
(
えん
)
なお
局
(
つぼね
)
が、白く
嫋
(
しなや
)
かな手で、
炭
(
す
)
びつを取つて引寄せた。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と言いながら、
笑靨
(
えくぼ
)
の入った
嫋
(
しなや
)
かな手を俺の方へさし伸べた。
湖畔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
書類を揃えている
嫋
(
しなや
)
かな指先から一枚の紙が抜き取られた。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
▼ もっと見る
何んたる
軽捷
(
けいしょう
)
! 左門は、
背後
(
うしろ
)
ざまに縁の上へ躍り上がった。構えは? 依然として逆ノ脇! そこへ柳が生えたかのように、
嫋
(
しなや
)
かに、少し傾き、縁先まで追って来た頼母を見下ろしている。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
嫋
(
しなや
)
かではあるが粗い掌の絶え間ない触覚を感じていた。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
引かれて
嫋
(
しなや
)
かに振り返ったが
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
嫋
漢検1級
部首:⼥
13画
“嫋”を含む語句
嫋々
嫋女
嫋娜
嫋嫋
嫋竹
余韻嫋々
手嫋女
余音嫋々
嫋々哀々
嫋婉
嫋美
嫋音
嬝嫋
手嫋