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嫉
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ねたま
ふりがな文庫
“
嫉
(
ねたま
)” の例文
邪推深い目付で
窺
(
うかが
)
い澄していた源のことですから、お隅の顔の紅くなったのが読めすぎる位読めて、もう
嫉
(
ねたま
)
しいで胸一ぱいになる。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
禍福はあざなえる繩の如く、世は
塞翁
(
さいをう
)
が馬、平家の武士も數多きに、時頼こそは中々に
嫉
(
ねたま
)
しき程の
仕合者
(
しあはせもの
)
ぞ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
その時代にある
公卿
(
くげ
)
の女が、何か人を恨めることがあって、
貴船
(
きふね
)
の社に
籠
(
こも
)
り、
嫉
(
ねたま
)
しと思う女を祈り殺そうとしたという古伝があるが、その古伝によると、女は人無きところに籠り
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
……私がこの村を沈めたら、美しい人の
生命
(
いのち
)
もあるまい。鐘を
撞
(
つ
)
けば
仇
(
あだ
)
だけれども、(と石段を
静
(
しずか
)
に下りつつ)この
家
(
や
)
の二人は、
嫉
(
ねたま
)
しいが、
羨
(
うらやま
)
しい。姥、おとなしゅうして、あやかろうな。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“嫉”の解説
嫉 (しつ)(sa: īrṣyā、イールシヤー)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
嫉み。自分だけの利益や世間の評判(名聞利養)を希求し続けると、人の栄達等を見聞きすると深い嫉妬を起こすようになる。そのような心の状態を嫉という。妬み深い人はこの心を増長しやすい。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
(出典:Wikipedia)
嫉
常用漢字
中学
部首:⼥
13画
“嫉”を含む語句
嫉妬
嫉妬深
嫉妬心
嫉妬家
嫉視
媢嫉
大嫉妬
嫉妬焼
嫉悪
嫉妬男
嫉妬喧嘩
嫉刀
嫉刃
嫉妒
嫉刄
憎嫉
怨嫉
嬌嫉
憤嫉
嫉転
...