ひな)” の例文
この歌も、「あまざかるひな長道ながぢゆ」の歌のように、直線的に伸々のびのびとした調べのものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
おきて 青によし 平山ならやま越えて いかさまに 思ほしけめか あまさかる ひなにはあれど 石走いわばしる 淡海おうみの国の ささなみの 大津の宮に 天の下 知ろしめしけむ すめろぎの 神のみことの 大宮は ここと聞けども 大殿は ここといえども かすみ立つ 春日はるひかきれる 夏草香なつくさか しげくなりぬる ももしきの大宮処おおみやどころ 見ればかなしも。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
あまざかるひな長路ながぢひ来れば明石あかしより倭島やまとしまゆ 〔巻三・二五五〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)