天変地異てんぺんちい)” の例文
かつ慶長けいちょうの初めには疫病えやみがはやり、天変地異てんぺんちいがつづいた。こんなことを仏僧や神官が神仏の怒りとして持ち出さずにはおくわけはなかった。
風雨ふうう寒暑かんしょ、五こく豊凶ほうきょう、ありとあらゆる天変地異てんぺんちい……それ根抵こんていにはことごと竜神界りゅうじんかい気息いきがかかってるのじゃ……。
いくら天変地異てんぺんちいでも、空から火のついた松明が降ってくるはずはない、あろう道理はないのである。もし、あるとすれば世のなかにこれほどぶっそうな話はない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天変地異てんぺんちいわらつてますものは文学者ぶんがくしやなり。社会しやくわい人事じんじちやにして仕舞しまふ者は文学者ぶんがくしやなり。な、神の特別とくべつなる贔屓ひいきけて自然しぜんhypnotizeヒプノタイズ さる〻ものは文学者ぶんがくしやなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
燐火のことにつき、『天変地異てんぺんちい』に出でたる一話を紹介しようと思う。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
これが、天変地異てんぺんちいと、いうものだろうか。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)