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大蜥蜴
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おおとかげ
ふりがな文庫
“
大蜥蜴
(
おおとかげ
)” の例文
中村はため息を
洩
(
も
)
らしながら、
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の
標本室
(
ひょうほんしつ
)
へ引返した。が、三重子はどこにも見えない。彼は何か気軽になり、目の前の
大蜥蜴
(
おおとかげ
)
に「失敬」をした。
早春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この竜頭太に
傚
(
なろ
)
うて造り出されたものか、一八八三年版、ムラの『
柬埔寨王国誌
(
ル・ロヨーム・ジュ・カンボジュ
)
』二に、昔仏
阿難
(
あなん
)
を従え、一島に至り、トラクオト(両舌ある
大蜥蜴
(
おおとかげ
)
)の棲める大樹下に
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
錦蛇
(
にしきへび
)
には違いないが、小さな
前肢
(
まえあし
)
が生えていて、
大蜥蜴
(
おおとかげ
)
のようでもある。しかし、腹部は八戒自身に似てブヨブヨ
膨
(
ふく
)
れており、短い前肢で二、三歩
匍
(
は
)
うと、なんとも言えない
無恰好
(
ぶかっこう
)
さであった。
悟浄歎異:―沙門悟浄の手記―
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
彼等の顔のハッキリしないのも
道理
(
どうり
)
です。
全
(
まった
)
くは、顔というものが無いのです。頭のない生物です。頭のない生物が、まるで檻の中に
犇
(
ひしめ
)
きあう
大蜥蜴
(
おおとかげ
)
の
群
(
むれ
)
のように押し合いへし合いしているのです。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
我を見て舌を出したる
大蜥蜴
(
おおとかげ
)
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
蜥
漢検1級
部首:⾍
14画
蜴
漢検1級
部首:⾍
14画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫