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大法螺
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おおぼら
ふりがな文庫
“
大法螺
(
おおぼら
)” の例文
そういう
大法螺
(
おおぼら
)
をふいたり、軍功のある者だなどといつわって、自称豪傑や、自任官職の
輩
(
やから
)
が横行する由を、お聞きになられたからである。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ヴォルテールいわく、『聖書』に神自身を模して人を作ったと言うは
大法螺
(
おおぼら
)
で、実は人が自身を
擬
(
まね
)
て神を作ったんじゃと。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
そのうちに公儀から召出されて
公方
(
くぼう
)
様の糸脈を引くんだなんて
大法螺
(
おおぼら
)
を吹いているところをみると、あんまり信用のできる医者じゃありませんね。
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
すると、誰でも遊びに来る時などには、
宅
(
うち
)
に金瓶が八つに、ダイヤモンドが八十六も有るように
大法螺
(
おおぼら
)
を吹きます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「よし! それだけいえばよく分かるよ。この太い
大法螺
(
おおぼら
)
ふきめ。おい、警備隊員、こいつの背中に鞭を百ばかりくれて、甲板から海中へつきおとせ」
浮かぶ飛行島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
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大法螺
(
おおぼら
)
男爵やドンキホーテにたった一つ出来ないことがあるのである。それは憎むということだ。
我が人生観:07 (七)芥川賞殺人犯人
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
ジュリアンの「ほんとうの話」の
大法螺
(
おおぼら
)
でも、
夢想兵衛
(
むそうべえ
)
の「夢物語」でも、ウェルズの未来記の種類でも、みんなそういうものである。あらゆるおとぎ話がそうである。
科学と文学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
をいだいた小学生式の威張り屋さんにとって、すこぶる魅力があるからね。
大法螺
(
おおぼら
)
吹きだよ。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
廷珸は大喜びで、天下一品、価値
万金
(
ばんきん
)
なんどと
大法螺
(
おおぼら
)
を
吹立
(
ふきた
)
て、かねて
好事
(
こうず
)
で鳴っている
徐六岳
(
じょりくがく
)
という
大紳
(
たいしん
)
に売付けにかかった。徐六岳を最初から廷珸は好い鳥だと狙っていたのであろう。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
年若いジャンナンは、同輩らが皆なしてるように、一の商人から他の商人のほうへと移り歩き、その
大法螺
(
おおぼら
)
に耳を傾け、時とするとそれに気をひかれて、小屋の中へはいってゆくこともあった。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
昔話をするのか、
大法螺
(
おおぼら
)
を吹くのかと思われるのである。ところが、それが事実である。三方四方がめでたく納まった話であるから、チルナウエルは生涯人に話しても、一向差支はないのである。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
あの
仁
(
じん
)
には、お家の浮沈を憂うるとか、殿の将来を案じるとか、そんな忠義のかけらも心にはないとみえる。ただ
大法螺
(
おおぼら
)
を吹くだけが能事のおひとらしいて
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その時梵王天の香油を以て大迦葉尊者の身に
灌
(
そそ
)
ぎ、
大犍稚
(
だいかんち
)
を鳴らし
大法螺
(
おおぼら
)
を吹く音を聞いて、大迦葉すなわち
滅尽定
(
めつじんじょう
)
より
覚
(
さ
)
め、衣服を斉整して
長跪
(
ちょうき
)
合掌し
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「道楽に身を持崩して、東海坊の弟子になり、
大法螺
(
おおぼら
)
の
合槌
(
あいづち
)
を打ってトウセンボウとか名乗ったんだろう」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
敬二はそこまで読むと、ドン助の
大法螺
(
おおぼら
)
にブッとふきだした。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
公方
(
くぼう
)
様の糸脈を引く——と
大法螺
(
おおぼら
)
を吹くだけあって、なかなかの見識です。
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
螺
漢検準1級
部首:⾍
17画
“大法螺”で始まる語句
大法螺吹